シール帳

はってはがせるたのしいシール帳

愛の潮汐

ガチャガチャ楽しい

ガチャガチャより楽しいものこの世にない気がする

たくさんガチャガチャを引きたいよ

 

秦衣迷宮を読んだ。合わせ鏡をじっと覗き込んでいるときのような、奇妙な心地があった。果てのない海を渡る鳥のように思えた。……

これは秦衣に限ったことではなく、シャイニングニキはミラクルニキよりも全編に渡って孤独の影が強いように感じる。

誰もみんな一人きりでいるように見える。

ここにいる誰もがきっと、このままお互いに心を交えることなく一人で海を渡り続けるのだろうと、そんな風に思ってしまう。

デザイナーシャドウが使用者の自我を乗っ取るほどの強い残留思念であることも大きい。

ニキちゃんが引き受けるものは誰かの後悔や思い残し、決意であることも少なくないし、シャドウの力が強力になればなるほど背景にあるお話は悲愴的だ。

寂しいとも悲しいとも違う。

例えば、自転車で坂道の車道をブレーキもかけず下り続けているとき、夜の国道を走るセダンの後部座席で窓を開けてオレンジ色の光を後方に見送っているとき。

そういうときに宿る気持ち。